もう17時か、

【山形】恵みの樹液 甘い味わい「イタヤカエデ」(5)

1 ◆YKPE/zzQbM @ゆきぺφ ★ 2010/03/11(木) 22:19:51 ID:???
金山の山林 地元のイベントに同行

早春のこの時期の、わずか2週間ほどしか採取できないというイタヤカエデの樹液を味わいに、山林に分け入った。
金山町杉沢地区で豊かな山村生活を求めて「暮らし考房」を主宰する栗田和則さん(65)が催す「メープルフェ
スタ」の一行17人に同行。恵みのしずくをいただいた。(三浦亘)

輪かんじきを履き、栗田さんが所有する山林の雪深い斜面を登った。歩き始めて30分ほど。間伐が施された樹齢
70年余の杉林を抜け、広葉樹のミズナラやブナが交じる尾根に飛び出した。積雪は1メートルほど。樹木の周りの
雪は「根あき」でくぼんでいた。そろそろ春の始まりだ。

「幹が白っぽくて、緑のコケが付きやすく、枝が二股に分かれているのがカエデ」。栗田さんが指さした直径40センチ
ほどの木の幹に手回しドリルで穴を開けた。刃を抜くと、直径2センチほどの穴からしずくがしたたり落ちた。ビニール
ホースをこじ入れ、30分もすると50ccほどの樹液がペットボトルにたまった。

口に含むと、森のにおいとほのかな甘みが広がった。かつてアイヌの人たちも飲んだと伝わる樹液だ。

神奈川県藤沢市から参加した小林勢以子さん(52)は「木のエネルギーをいただいた感じ」。東京都杉並区の
大学生富井育美さん(19)は「木の穴から樹液がわき出て、生命力を感じた。樹液の製品化には大変な努力と
時間が必要だということも分かった」と感激していた。

■前年の6割程度

栗田さんはこの冬、80本のカエデに穴を開け、この日までに約650リットル採取した。昨夏の天候不順の影響か、
前年の6割程度だという。

杉沢での樹液採取は23年ほど前に始め、その後、戸数12の小さな集落の住民とともに「メープルの里」づくりに
励んだ。10年ほど前から樹液をメープルシロップやドリンクに加工して商品化。5年前には、麦芽とホップの和種
「唐花草」とカエデ樹液だけで造った世界で唯一のメープルビールも売り出した。

■広がる採取の輪

下山中に見つけた立派な杉について尋ねてみた。「この木を売るといくらになりますか」。栗田さんの答えは「4千円
ぐらい」。祖父の代から育て、幹の直径が70センチを超える真っすぐに伸びた杉だ。

厳しい林業環境の中、カエデの樹液採取は、山村が生き残るための一つの可能性を示したとも言えそうだ。
樹液採取の輪は、宮崎の椎葉村や長野の野沢温泉村、埼玉の秩父地方などに広がっている。

栗田さんは言う。「競争相手が増えることより、広がることが大事。一徹にメープルにこだわっていきたい」

《キーワード》
イタヤカエデ 板屋楓。山地に生える落葉高木。カナダのサトウカエデ同様、樹液を煮詰めるとメープルシロップができる。
芽吹き前に大量の水を根から吸い上げるため「2月泣きイタヤ」と呼ばれ、この時期に炭焼き窯に入れると、水分が
多すぎて他の炭をだめにするとされる。

◎画像:イタヤカエデにドリルで穴を開け、樹液を採取する。穴は自然にふさがるので、木が枯れることはない。
http://mytown.asahi.com/yamagata/k_img_render.php?k_id=06000001003110004&o_id=5630&type=kiji.jpg

◎ソース:asahi.com
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001003110004
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