
【コラム】二次元の女の子は描けても三次元の女を描けない…“ナマ女性対オタクの問題”という構図にとどまらないナマへの恐怖心(160)
- 1 あやめφ ★ 2009/02/12(木) 12:41:25 ID:???
- ヌードクロッキーのエピソードを、作家であり非常勤講師でもある大野左紀子さんのブログで読んだ。
かいつまむとこんな内容である。
ある日のデザイン専門学校での授業。1年生必修のヌードクロッキーがデッサンのテーマだ。
女性のモデルさんが裸でポーズを取った。すると、しばらくして「気分が悪い」と退室する学生が
何人も出たという。どうしてなのか? 緊張感からだろうか?
教官によるとそれだけではないという。アニメコースに入学する学生は、毎日のように女の子の
絵を描いている。ヌードもたくさん描く。だからヌードに緊張したというだけでは説明がつかない。
教官は教えてくれた。アニメ作家志望の彼らには“理想的な女の子”が頭にインプットされている。
画面からはみ出すほど長い脚や、ほっそりとした腰の女体。ところがナマの女体はそれとは違う。
(鍛えているとはいえ)モデルには脂肪もあれば、シワもあるし、毛もある。三次元のモデルの
肉体には、二次元アニメでは省かれがちなそういった“ノイズ”が過剰にある。そのため、
ナマの肉体と理想的な女の子とのギャップに耐えきれず、気分を悪くして退室するというのだ。
そしてそればかりか、目の前の裸体とはまるで異なる“アニメの女の子”を、うつむいて
スケッチブックに描く学生もいたという。
■ “ミテルだけ”が象徴すること
さまざまな議論が生まれるだろうエピソードである。アニメはPCでCGを描くもので、マーケットは
リアルではなくバーチャルの姿態を求めているのだから、ナマ身のクロッキーがいるだろうかとか。
アニメのキャラとはもはや人間観察から生まれず、フィギュアやPCのベジェ曲線から生まれるのかとか。
もちろん“ナマの女への恐怖心”というオタク心理分析的なテーマもある。
ひと頃、『ミテルだけ』というDVDが話題になった。50人の女性たちが撮影するビデオカメラの方を
じっと見ているだけ。その女性たちの目を1分間見つめるトレーニングによって、人見知りの
羞恥心やナマの女性への恐怖心を減らすのが狙いだという。へえ、私なぞは、見つめて吟味して
妄想して時々褒めるのが習慣なのに。
見つめるとは本来、“あなたに興味を持っていますよ”というサインなのである。なのに見つめるという
行為だけを切り離して、バーチャルでトレーニングするというのはちょっと変だ。無遠慮に
見つめる力が付いてしまうのはむしろ恐ろしい。
これはナマへの恐怖心、“ナマ女性対オタクの問題”という構図にとどまらない。“恐怖心を
和らげるトレーニング”という切り口は今どきの人間心理をズバリ突いているのだ。
ナマを怖がる心のまん延があちこちにあるからだ。
Business Media 誠(郷好文)
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0902/12/news017.html
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