もう10時か、

【映画】”孫コピー世代”の僕たちに、どんな神話が語れるだろう 「劇場版 交響詩篇エウレカセブン」京田監督インタビュー(127)

1 あやめφ ★ 2010/03/05(金) 18:38:44 ID:???
―― 2005年制作のTV版「交響詩篇エウレカセブン」の4年後に製作された劇場版「交響詩篇
エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」ですが、途中から拡大上映が決まるなど、若者から
大きな支持があったそうですね。

京田 実際のところ脚本で難航しました。というのも、劇場版「交響詩篇エウレカセブン ポケットが
虹でいっぱい」の企画を練っているあたりから、「僕らの世代には何ができるのか」ということを
作品的テーマに盛り込めないかという気持ちになってきたんです。

―― 「世代」ですか。なぜそのような気持ちになられたのでしょうか。

京田 作品作りのキッカケというのは、多くの日本人にとっては、先人たちが作り上げた作品を
見た僕らが、それによって得た快楽・感動に影響を受けるというものがあると思うんです。
何か伝えなければならないという驚異的な体験・事件にでも遭っていない限りは、そうそうはない。
それは僕自身そうです。

結局のところ普通の日本人にとって、その蓄積された言語的情報の差異はあるにしても、影響、
つまり「コピー」もしくは「コピーの変種」の積み重ねでしか作品は作れないのではないかと
思ったんですね。

すでに10年以上前に、僕らの上の世代のクリエイターが「自分たちはコピー世代だ」と言って
いるのですが、そんなことを言ったら、もはや僕らの世代は「孫コピー世代」です(笑)。
そして悲しいかな、そもそもの「コピー元」は、どんどんその存在を忘れさられている。
これだけネットやアーカイブが多数成立しているという印象なのに、です。

―― 作り手としては、今の時代には、もはや「オリジナル」は作れないのではないか、という
危機感があるのですね。

京田 だからこの先、残されているのは「コピー」を「オリジナル」として認めていく方法しかない。

既存のありものの「コピー」に過ぎない「オリジナル」を、いかに「孫コピーではない」と見せるか、
という方法論しか残されていないと感じたんです。でも本当にそれで良いのだろうかと。
僕らは本当に、何も創り上げることは出来ないのだろうかと、ふと思ったんです。

―― うかがっていて思ったのですが、自分たちの世代が、上の代が作ってきたシステムの、
“孫コピー”をしているだけなんじゃないか、という認識が、今の閉塞感につながっているのかも
しれませんね。

しかし、そうは言っても京田監督は劇場版の前に、TV版の「交響詩篇エウレカセブン」で
オリジナル作品を作られたのですよね。「エウレカ」自体が、オリジナルではないですか。

京田 TV版の「エウレカ」は、僕が体験してきたサブカルチャーの集積体というところがあるんですよ。
音楽、デザインなんかは、自分たちの世代が好きなものを取り入れたものにすぎません。

もちろんそれは、作品内容を表現する上で最適なものを選んだからに過ぎないのですけれど、
結局のところ、それは既存のものを「選んだ」だけであって、決して生み出したわけではないと
思ったんです。

日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100302/213132/
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