もう16時か、

【遺伝子】働かない遺伝子の存在理由解明 リボゾームRNA遺伝子にゲノム全体の安定性を維持するという重要な役目/国立遺伝学研究所(37)

1 白夜φ ★ sage 2010/02/07(日) 23:44:26 ID:???
【 2010年2月5日 “働かない”遺伝子の存在理由解明 】

全く働いていないように見えるリボゾームRNA遺伝子に、ゲノム全体の安定性を維持するという
重要な役目があることを国立遺伝学研究所の研究グループが突き止めた。

リボゾームはタンパクを合成する細胞内の小器官で細胞中のタンパクの8割を占める。
リボゾームRNA遺伝子は、そのリボゾームをつくるリボゾームRNAをコード(遺伝暗号を指定)する遺伝子。
リボゾームRNAは細胞の中にある全RNAのうちの約7割を占めている。
動植物の体をつくる真核細胞ではリボゾームRNA遺伝子の数百から数千ものコピーが存在し、
これは進化の過程で細胞が徐々に大きくなるにつれてリボゾームもまた多く必要になったためと考えられている。

問題は、リボゾームRNAをコードするリボゾームRNA遺伝子の膨大なコピーのうち約半数は「転写」という
RNA遺伝子本来の機能を果たしているのに対し、残り半数は全く働いていないように見えることが、
長年の謎となっていた。

国立遺伝学研究所の井手聖・研究員、小林武彦教授らは、真核細胞のモデル細胞である
出芽酵母を用いて、リボゾームRNA遺伝子のコピー数を減らした場合の変化を調べた。
コピーを人工的に減らされた酵母は、紫外線や発がん物質などDNAに傷を付ける薬剤に
弱くなることが分かった。さらにその理由を調べたところ、DNAの傷の修復に必要な接着機能が
働くなってリボゾームRNA遺伝子が壊れ、その結果、ゲノム全体の安定性に影響を与え、
細胞の生育を阻害することが明らかになった。

ゲノム安定性の低下は、がんとの関係があるとみられている。
リボゾームRNA遺伝子のコピー数を減らした出芽酵母を用いた研究を進めることで、
より副作用の少ない抗がん剤開発なども期待できると研究グループは言っている。

▽記事引用元
http://scienceportal.jp/news/daily/1002/1002051.html
SciencePortal(http://scienceportal.jp/)配信記事

▽関連リンク
国立遺伝学研究所
 ゲノム社会における働かない遺伝子の役割-なぜ転写されない遺伝子が多数存在するのか?-
 http://www.nig.ac.jp/hot/press/0205kobayashi.html
Science
 Abundance of Ribosomal RNA Gene Copies Maintains Genome Integrity
 http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/327/5966/693
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